8月第1週の市況

2021/8/2    月

米国市場では大手テクノロジー株が下落し市場全体も値下がり。Amazonは売り上げ増の鈍化を予想し株価は7.6%下落。アルファベットやFacebookも値下がり。利益予想を上方修正したP&Gは2%の株高。バーガーキングを配下に置くカナダ系のRestaurant Brands Internationalは5.1%株高。Pinterestは米国内でのユーザが下落し、株価は18.2%の下落。キャタピラーは第2四半期の増益となったが株価は2.7%の下落。欧州市場でも、デルタ株の拡散のスピードが速いこと、中国が自国企業へ締め付けを強化していることなどを背景に株式市場は軟化。旅行や鉱業が大きく下落。イタリアの銀行UnitCreditは予想以上の利益を計上し、さらに、正式に政府とMon te di Paschiの買収の検討を始めたことを公表し、UnitCreditは2.1%上昇。Mon te di Paschiは3.4%株高

2021/8/3    火

米国市場ではデルタ株の拡散と経済成長の鈍化で株式市場は幾分低下した。FedのWaller理事は2か月連続して80~100万人の就労者数の増加した場合、10月までに金融支援を減らすとコメント。ISM製造業指数は7月に増加したがその速度は鈍化した。Squareは豪の競合相手のAfterpayを290億ドルで買収すると公表し株価上昇。欧州市場では史上最高値を更新。英国の航空エンジニアMeggittは米国のParker-Hannifinが87.6億ドルで買収することを公表し、Meggittは56.7%上昇。英国のアセットマネジメント会社のSanne GroupはApex Groupからの買収提案を受けたことを公表し7.6%の株高になり、ドイツの不動産会社Vonoviaは同業のDeutsche Wohnenに191憶ユーロで買収提案を行ったことを公表2.2%株価上昇。また、アクサは上半期の純利益が180%増となったことを公表し、株価が4.2%上昇

2021/8/4    水

米国市場ではアップルが1.3%値を上げ、ヘルスケア関連も上昇したことからSP500は史上最高値を更新。Netfliex、Facebook、Teslaなどが値を下げたためにNASDAQの上値は重くなった。中国当局の規制の影響で、欧米市場の上場しているゲーム関連は下落。フランスのSanofiが買収で合意したTranslate Bioは29.2%上昇。アンダーアーマーやラルフローレンも、収益予想の上方修正で6%程度の株価上昇。欧州市場も史上最高値を更新。BPは配当の引き上げと自社株買いを公表し5.6%の株高。フランスのソシエテ・ジェネラルも通年の収益予想を上方修正し6.4%値上がり。BMWは半導体不足と原材料費の高騰で下半期の収益性が影響を受けるとみられ5.2%の値下がり

2021/8/5    木

米国市場はまちまちでSP500は史上最高値から下落。民間統計で就労人口の伸びが予想以下となり産業関連とエネルギー関連が軟化。一方、ISMサービス指数は7月に史上最高の水準になったことが判明しNASDAQは上昇。自動車部品のボルグワーナーは新車に対する旺盛な需要を背景に予想を超える利益を計上したが、株価は下落。Kraft Heinzも原料のコスト増を背景に値下がり。欧州市場ではテクノロジー株が20年来の高値を更新し市場も上昇。コメルツ銀行はプロジェクトの評価減と大規模リストラにより第2四半期赤字となり株価は5.8%下落

2021/8/6    金

米国市場ではSP500とNASDAQが史上最高値を更新。新規失業保険申請者数が21年来の低水準になった。ヘルスケア関連のシグナグループはコロナの影響を受け通年の収益見通しを引き下げ株価下落。ViacomCBSは第2四半期に最高の視聴者数を獲得したことを公表し株価上昇。FedのClarid副総裁は利上げの環境は2022年末までに整うであろうとコメント。欧州市場は4日連続の史上最高値更新となった。Novo Nordiskは四半期の利益が予想を超え、通年の予想も引き上げたために株価6.2%上昇。同様に通年の利益見通しを引き上げたシーメンスも2.6%上昇。アディダスは中国で西洋ブランドに対するボイコットから売り上げが低下し株価は6%低下。Zalandoはマーケティングコストの増加から4.8%株価下落

過去の市況を確認しよう!!

1 か月前の市況 1 年前の市況

7フ月第5週の市況

2021/7/26    月

米国では、各企業の好業績の公表や景気の立ち直りの兆候から、主要3指数が史上最高の終値を付け、ダウは初めて35000を超えた。エネルギー以外のすべてのセクターは上昇。モデルナはEU当局が12~17歳のこどもに接種を認めたことから7.8%上昇。アメリカンエキスプレス、Twitter、Snapなどが好業績を背景に株価を上げた。欧州市場では、自動車関連を中心に値を上げた。ブローカーが評価を引き上げたダイムラーは5.5%株価が上昇し、上半期の利益が予想を上回り、半導体不足も緩和されてきたとコメントしたフランスの自動車部品Valeoは6%の株高。同業のFaurecia、Continental AGなども3%「以上値上がり。今週初めに予想収益の引き上げを公表したASMLは史上最高値をつける。また、ユーロ圏のビジネス指数は7月ここ20年来で最高の上昇となった

2021/7/27    火

米国市場では、アップル、マイクロソフト、アマゾン、Facebook、alphabetなど大手テクノロジー株が堅調で市場は史上最高値を更新した。Teslaは市場終了後に決算を公表したが、時間内取引で2.2%上昇し、時間外取引で1.0%値を上げた。市場では火曜日から開催されるFOMCに注目が集まっている。中国当局がオンラインでの個別教育を禁止したために、アリババ、Baiduといった米国上場中国企業は値を下げた。決算を前に、3Mが0.6%、ボーイングが2%値を上げた。欧州市場では値下がり。中国のIT大手Tencentの3割弱の株主であるドイツのProsusは8.8%の値下がり。フランスの自動車部品のFrareciaは5.7%値を下げた。Ryanairは夏季の予約状況が好調で通年の予想を上方修正し3.5%値上がり

2021/7/28    水

米国市場では、投資家がFedの政策決定と大手テクノロジー株の決算発表に懐疑的な動きを見せ市場は低迷。NASDAQは5月12日以来の低下となり、市場終了後に決算発表をするマイクロソフト、alphabet、アップルなどが値を下げた。Teslaは決算は好調であったが、半導体不足が影響を及ぼすとの懸念から株価は2%下落。Baiduなどの中国関連株も値を下げる。Qualcommの半導体を製造し始めたインテルも2.1%の値下がり。欧州市場でも、中国のテクノロジー企業に対する締め付けが悪影響を及ぼす。Prosusは昨日に引き続き値を下げた。Lysolの製造元であるReckittは高いコストで利益が圧迫されるとして8.4%の値下がり。スイスのコンピュータ部品製造のLogitechは業績がよかったが通年の収益見通しを据え置いたために株価は8.4%下落

2021/7/29    木

米国市場は横ばい。SP500は値を下げたが、NASDAQは上昇。FOMCが終了し、パウエル議長は利上げを検討するにはほど遠いとコメント。アップルは売り上げの鈍化を予想し1.2%の値下がり。マイクロソフトはクラウドサービスが売り上げと利益予想を超えることに貢献したが、株価は0.1%の下落。欧州市場では、個別企業の業績が市場を押し上げた。英国のバークレイズは上半期の利益が予想を上回り復配となり2%上昇。高級品のKeringは主力ブランドのグッチの売り上げが堅調で売り上げがほぼ倍増し株価は3.8%の上昇。フランスのコンサルティング・IT企業のCapgeminiは上半期の利益が予想を上回り3.8%上昇。ハンガリーの格安航空Wizz Airは7~8月の座席占有率がコロナ前の90%~100%にまで回復し株価は8.0%上昇

2021/7/30    金

米国では、GDP成長率は予想以下であったが、GDPの水準はコロナ前の水準を超えることになり市場は上昇。金融、素材、エネルギーなど景気に感応度の高い分野で上昇。フォードは通年の利益見通しを引き上げ株価上昇。ケンタッキーフライドチキンを配下に持つYum Brandsは四半期売り上げが予想を超え株価上昇。欧州市場では、7月、1985年以降で、経済センチメントが最高に達したこともあり株価は史上最高値を更新。ロイヤルダッチシェル、TotalEnergiesはいずれも自社株買いを公表し、3.8%と2.2%株価上昇。エアバスは、通年での航空機の出荷と利益を引き上げ株価が0.6%上昇。Nokiaも通年の利益見通しを上方修正し4.6%株高に  

過去の市況を確認しよう!!

1 か月前の市況 1 年前の市況