9月第4週の市況

2021/9/20    月

米国市場では、法人税率を21%から26.5%に引き上げる議論に対する懸念から、テクノロジー株主導で市場は軟化。一方、昨日公表された個人販売や、その前に公表された、工場稼働の統計が好調であったことから米国経済自体は堅調と見られイールドも上昇。コロナワクチンのブースター接種については議論があり、モデルナやファイザーといったワクチン製造会社の株価は下落。欧州市場でも株価下落。UBSとモルガンスタンレーが評価を引き下げたAnglo Americanが8.1%値を下げ、基礎資源関連株全体も下落。英国で海外旅行のルールが単純化され、Wizz Air,IAG,インターコンチネンタルホテルなどが2%ないし5%の上昇。ドイツのコメルツ銀行は米国のCerberusが株式の保有を検討していると報じられ株価は1.2%上昇

2021/9/21    火

米国市場では、マイクロソフト、アップル、Facebook、アマゾン、alphabet、Teslaなどが大きく下落しNASDAQやSP500は大きく値を下げた。中国の不動産大手Evergradeが経営危機になったことにより米国債の価格が上昇し、銀行株は2.9%下落。また、エネルギーなど景気に敏感なセクターも3%下落。一方、米国政府が中国、インド、英国などの欧州諸国からの旅行の規制を緩和すると公表し、多くの航空会社の株価は上昇。欧州市場でも中国関連が影響して大きく市場は下落。金属価格が下落したことにより工業株は3%下落。ドイツでは先月の生産者物価指数が予想以上に上昇したことから株式市場は2.3%下落。中国に依存している高級品関連のLVMH,Kering、Hermes、Richemontなどが1.3%ないし3.2%下落。ダイムラーはトラック部門が重要な半導体の供給が希薄になっていることを公表し株価が3.1%下落

2021/9/22    水

米国市場では方向性のない市場となりおおむね横ばいで推移した。ウォルト・ディズニーはSP500とダウで最大の下落となり4.2%の下落。アメリカン航空とJetBlue Airwaysはボストンの連邦裁判所が米国政府といくつかの州が2社に対して反トラスト法で提訴したことを明らかにし、アメリカン航空は2.8%、JetBlue Airways4.8%下落した。欧州市場では株価が上昇。旅行、メディア、鉱業、エネルギーといった株式が上昇し市場をけん引した。昨日、2か月来の低水準になったドイツ株式市場もリバウンド。ユニバーサル・ミュージックグループは新規上場により株価が35%上昇した。米国での旅行規制の緩和によりIAG、Carnival、インターコンチネンタルホテルズなどが2%ないし5%上昇

2021/9/23    木

中国のEvergradeが利払いについて債券保有者と交渉していることを公表し、市場では倒産の可能性が緩和されたとして歓迎。米国市場では、Fedが2日間の政策会合が開催されており、市場ではいつ、金融緩和を縮小するのか注目されている。FeDexは四半期利益が減少したことで株価が8%下落。欧州市場でもフランクフルト上場のEvergrade株が41%上昇。旅行・レジャー関連は続伸して2.5%上昇。ギャンブル関連のEntainはDraftkingsから買収提案を受け、5.1%株価上昇

2021/9/24    金

米国市場はFedが11月までの早い時期に債券購入を縮小させ、2022年の早い時期に利上げに踏み切ることを表明し、市場の予想とほぼ一致したので株式市場は1%以上の上昇となった。FDAは65歳以上に人についてブースター接種を行うことを承認。エネルギーが3.4%、金融が2.5%と大きく値を上げ、不動産や公益株といった債券の代替投資先は値を下げた。Salesforceは7%上昇し、アクセンチュアも2.5%の上昇。欧州市場でも株価は上昇し銀行株は2.2%の値上がりとなった。イングランド銀行はインフレにより利上げを強化することを表明し英国のFTSEは0.1%の値下がりとなった。Evergradeは香港市場で17%上昇。個別銘柄では自動車部品が堅調で、キャッシュフローの予想がよかったフランスのFaureciaが6.7%値を上げたほか、競合他社も値上がり。

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9月第3週の市況

2021/9/13    月

米国市場では株価横ばいか微増。8月、生産者物価指数が11年来の上昇となった。ビデオゲームの『フォートナイト』を販売するEpic Gamesは反トラスト法関連の規制について緩和命令が出されたことにより、アップルは2.7%株安になった。クリーブランド連銀のメスター総裁が資産購入プログラムの縮小を訴える。エネルギー、素材、一般消費財などが上昇。中国の米国上場企業の、Alibaba,JD.com,Tencent Musicや電気自動車のNio Incは0.7%から1.4%上昇。Grocer Krogerはサプライチェーンの混乱と輸送コストの上昇などで利益率が減少し株価が7.1%下落。欧州市場ではECBが債券購入の縮小を示唆したことから市場は下落。中国の習主席と米国のバイデン大統領が対話をしたことで、特に、中国当局に睨まれていたテクノロジー関連株にとって追い風になった。テクノロジー関連は上昇し、LVMHはHSBCが評価を引き上げ0.8%上昇

2021/9/14    火

米国市場では、バイデン政権の3.5兆ドルの予算が通過する見通しとなり、法人税率は21%から26.5%に引き上げられる見通しとなった。バリュー株がグロース株を凌駕する市場となり、ダウは値を上げたが、NASDAQは値下がり。ブースター接種が広く実施されない見通しとなったためモデルナやファイザーは、それぞれ、6.6%、2.2%の値下がりとなった。ヘルスケアが軟調であったが原油価格が上昇したためエネルギーは強い。Coinbase Globalは15億ドルの資金調達を計画し株価は2.2%の下落。欧州市場では、原油、銀行、公益などが上昇して市場は上昇。ECBが先週に経済成長率やインフレを上方修正したことが原因。Zooplus AGはM&A関連で9%の上昇。フランスのValnevaは自身は否定しているが英国でのワクチン供給に問題があり英国政府から取引の停止となったため41.6%株価下落

2021/9/15    水

米国市場では法人税率の引き上げの可能性が高まったことにより投資家のセンチメントが後退し、株式市場は下落。消費者物価指数は上昇したが予想したほどではなかった。そのためイールドは下落し、エネルギーや金融といったセクターが大きく下落。アップルはiPhone13を公表したが株価は1.0%下落。Mailclimpを買収することになったIntuit Incは1.9%の株安に。欧州市場では株価は横ばい。銀行、鉱業、高級品などが米国の消費者物価指数の下落に影響を受けて下落。LVMH,Kering,Richemont,Burberryなどが1.9%ないし3.0%の下落。デンマークのPandraは今年の利益目標を引き上げ株価は6.8%上昇

2021/9/16    木

米国市場ではアップルがiPhone13への関心の薄さから続落しNASDAQはわずかに下落したが、SP500とダウは上昇。米国の備蓄が予想以上に減少した原油は価格が上昇しエネルギー関連株が3.1%の上昇。中国では第2位の不動産開発のEvergrandeグループが借入金の利払いができない状態に陥っており、中国市場の小売販売が軟調なこともあり欧米市場に影響を与える。ゴールドマンサックスは金融会社のGreenSkyを買収すると公表しGreenSkyは50%以上株価上昇。ゴールドマンサックスは1%の下落。欧州市場では、スペインが公共料金の請求に上限を設けることを検討しており公益株が2.9%の下落。中国市場の軟化の影響で高級品が値を下げ、LVMHは4%の株安に。そのほかH&Mやzaraの親会社Inditexも下落

2021/9/17    金

米国市場では、8月の小売販売が予想外に上昇し、イールドが上昇したが全体としては株価値下がり。ハリケーンによる供給不安が緩和されたため原油価格が下落しエネルギー株が軟化。素材関連も1.3%軟化。Teslaはファンドが保有株を売却し0.7%」下落。カジノ関連のLas Vegas Sans Corp、Wynn Resortが3%以上下落。欧州市場では、旅行・レジャー関連がけん引して市場は上昇。Ryanairが長期旅客予想を上方修正し株価が7.9%上昇。競合会社の、easyJet,IAG,Wizz Airなども3.9%ないし7.0%上昇。金属の価格の下落を受けて、Rio Tinto,Anglo American,BHP Groupなどが下落

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