4月第1週の市況

2022/3/28    月

米国市場では株価の動きはまちまちで最終的にSP500とダウは幾分上昇。一方、10年物イールドが2.5%に達したためテクノロジー株に負の影響を与えることになったNASDAQは幾分値を下げた。バイデン大統領はNATOでの会合に参加し、新たな対ロシア制裁を公表し、ウクライナに対する軍事支援を強化することを決めた。また、G20にロシアを招待しないように発言した。公益セクターが1.5%、エネルギーセクターは2.3%それぞれ上昇。欧州市場でも方向性のない市場になった。市場は全体としてはわずかに上昇。ウクライナ侵攻に対する懸念はあるものの、商品関連銘柄が上昇しプラス要因となった。ドイツの景況感指数Ifoは、高い原油価格に起因するサプライチェーンの問題から3月の指数が下落。M&A問題が顕在化しているテレコムイタリアは株価が1.8%上昇

2022/3/29    火

米国市場では、エネルギーや銀行株が軟化したが、1株の分割を公表したTeslaが8%以上の値上がりとなり、市場全体も上昇した。上海でのロックダウンが原油価格の下落を招きエネルギー指数は2.56%の下落。銀行株は、Fedの利上げを含めた価格付けがなされており、リスクも上昇しているとして、モルガン・スタンレーが格下げしたため値下がり。HPがオーディオ・ビデオ製造のPolyを17億ドルで買収すると公表し、Polyは50%以上値を上げ、HPは2.7%値下がり。欧州市場では自動車、公益、建築などのセクターがけん引して上昇。ドイツの化学会社BASFはHSBCが“買い推奨”にしたため1.6%の値上がり。英国の銀行バークレイズはストラクチャード商品の失敗で4.5憶ポンドの損失を公表し株価は4.1%の下落

2022/3/30    水

米国市場はロシアーウクライナの停戦交渉を受けて市場は上昇。VisaとNikeが市場をけん引した。WTIが2%程度下落したが、10年物イールドは2.4%に上昇。NASDAQはLucid Mortorsが7%以上の値上がりとなり、DocuSign、Zoomなどが上昇。Nielsenはプライベートエクイティが買収することで合意し株価は22%上昇。欧州市場もアジア市場、北米市場に連動して上昇。すべてのセクターで上昇したが、特に自動車(5.9%)と銀行(3.8%)が大きく上昇。ロンドン市場では、バークレイズが3%の株式を保有する大型株主が保有株を売却したため株価が2.5%下落。デンマークの運送会社Maerskは上海のロックダウン関連で株価が4.1%下落。世界最大手のセメント会社Holcimはロシア市場からの撤退を表明し3.9%の株安

2022/3/31    木

米国市場ではウクライナ問題の展開を注視する動きから株価は下落。VIX指数は最低の水準であったが20ポイントほど上昇。Fedの利上げ観測から短期金利が上昇しイールドカーブはフラット化している。ADPレポートは民間部門の2月の就労者数を公表。予想より低い水準であった。欧州市場では3日連続して値上がりした後、値を下げた。原油や商品の価格が上昇したため、鉱業やエネルギー関連の株式は上昇。ドイツはロシアからの天然ガスの供給が停止することに関しガスの供給に関する事前警告を宣言

2022/4/1    金

米国市場では株価が下落し、四半期ベースではここ2年で最も大きく下落した。個人消費支出が公表されたが、食糧・エネルギーを除いたコア指数は0.4%増と予想とおりの水準となった。主予3指数はいずれも1.5%前後の下落となった。特に、金融とコミュニケーションサービスが大きく下落した。バイデン大統領が原油の備蓄を新たに放出し、ガソリン価格の低減に努めると発言したことから原油価格は下落し、エネルギー関連株式も下落。ドラッグストアのWalgreens Boots Allianceは2022年の予想を変更せず、株価は5.67%上昇。欧州市場では小売り関連が主導で値を下げた。H&Mは、値上げ値の必要性と原材料と輸送コストの上昇から四半期利益は低下し、株価は13%下落。米国の原油備蓄の放出に関して、石油・ガス関連株は値下がり。TotalEnergiesとBPはいずれも2%の株価下落

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3月第4週の市況

2022/3/21    月

米国では、バイデン大統領と習主席の会談がさしたる驚きもなく終了し、原油価格が上昇し、イールドが下落して、市場は全体としては上昇。一般消費財やテクノロジー関連が値を上げ、セクターとして値を下げたのは公益部門のみであった。モデルナはFDAに新たなコロナワクチンの申請を行い、株価は6.3%の上昇。デルタ航空から100機を上限とする737MAXの注文を受けたボーイングは1.4%株価上昇。欧州市場では株価上昇。ロイターにファンドが160億ドルの出資を検討していると報じられたボーダフォンは1.3%株価上昇。ドイツの不動産大手のVonoviaはライバルのDeutsche Wohnenを買収する予定と公表し、株価は3.3%の下落

2022/3/22    火

欧州市場では、方向性のない市場となり市場は横ばい。ブレント原油の先物は3ドル以上値上がりし、石油・ガスセクターは3%上昇し、鉱業株のウェイトが高い英国のFTSEは上昇したが、独仏の市場は値下がり。ドイツでは2月の生産者物価指数が対前年同月比で25.9%と大きく上昇

2022/3/23    水

米国市場では株価が上。昇。NASDAQは大手テクノロジー株のリバウンドで2%値上がり。また、10年物イールドが、2.368%にまで上昇し、金融株が恩恵を被る。銀行指数は2.5%の上昇。Nikeは四半期利益が予想を上回り、生産が販売を締め付けていたのは過去のこととコメント。株価は2.2%の上昇。Teslaは初めてドイツ工場で生産された車を出荷し株価は7.9%の上昇。パウエルFRB議長はFedがインフレ鎮静化のために素早く動くこととコメント。欧州市場でもパウエル議長のコメントを受けて銀行株が上昇。そのほか、保険や自動車も値を上げた。また、Just Eat Takeaway.comはマクドナルドとの提携を拡大し3.2%株価上昇

2022/3/24    木

西側首脳がブリュッセルに集まるのを前に原油価格が高騰し、株式市場は値を下げた。SP500ではエネルギー株と公益株のみがセクターとして上昇。Adobeは第2四半期の売り上げが下方修正されるとの見方を示し、7また、ウクライナ関連での影響を公表し株価は9.3%下落。Alphabetはウクライナの紛争を利用するような広告を停止したことから株価は1.1%下落。欧州市場でも原油価格の高騰から株価下落。銀行株はスウェーデンの銀行が配当落ちで9%下落したことから株価下落。エネルギー関連は原油価格の上昇で値上がり。Prosus NVはモルガンスタンレーから目標株価を引き下げられ株価は4.8%の下落

2022/3/25    金 

米国市場では原油価格が下落し、最近、値を下げていた大型銘柄や半導体関連に買いが集まり、主要指数は1%以上値を上げた。Nividiaは9.8%値を上げ、インテルは6.9%値を上げた。今月初旬に大きく値を下げたアップルも8日連続の値上がりとなった。米国で新規失業給付申請者数は過去52年半の中で最低を記録。ウーバーテクノロジーはニューヨークのすべてのタクシーを登録することになり、株価は5%上昇。
欧州市場では、ウクライナ問題への懸念から市場は軟化。NATOは東ヨーロッパでの戦力を強化し、ウクライナへの軍事支援を強化することで合意。英国では、小売り関連のNextは2022-23年の収益予想を交代させ株価が3.3%下落。ダイムラートラックはコロナのパンデミックやウクライナ問題がビジネスに与える影響は軽微と公表し、株価は7.1%の上昇”  

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