ライフプランニング~その1-3

ライフプランニング~その1

  1. 老齢基礎年金
    40年加入していると満額受け取ることができます。年金額は毎年変わりますが、定額です。
  2. 老齢厚生年金
    1か月でも加入していると受け取ることができます。年金額は働いていた時の給与や働いていた期間に応じて決まります。

森永様の年金を少し計算してみましょう。

保険料払い込み免除の部分を無視すると、480 か月(40 年間)加入していると満額受け取れることがわかります。森永正彦様のケースでは、420か月の加入です。だから、

となります。

厚生年金保険についても計算してみましょう。厚生年金保険の年金額の計算には、いくつかの情報が必要になります。平均して支払っていた保険料と加入期間が必要です。図1.2のような情報が必要になります。

つづく

ライフプランニング~その1-2

ライフプランニング~その1

資産は2,000万円で足りるか?

森永様世帯の現在の貯蓄額が2,000万円だとします。「これから先、暮らしていくのに、2,000万円で足りるのだろうか?」という不安があるでしょう。2,000万円で足りるのかを計算してみようと思います。“2,000万円で足りるのか?”という言葉には、貯蓄を取り崩すということが前提になっています。

毎月5万円ずつ取り崩すとしたら、2,000÷5÷12=33年と計算できます。

毎月5万円ずつ取り崩すとすれば33年は大丈夫ということになります。33年後、正彦様は98歳、薫子様は96歳ということになります。

90歳代の後半まで残っているのであれば大丈夫ですね?…本当でしょうか?

収入を確認しよう

収入を確認してみましょう。リタイア後の主な収入は年金です。公的年金といわれる年金が主なものになります。公的年金で覚えておいたほしいことは、年金は、原則として、世帯で受給するものではなく、一人ひとりが受給するものということです。ですから、正彦様と薫子様の年金は、原則として、それぞれが受け取るものなのです。

公的年金は、基礎年金(国民年金)厚生年金保険に分類されます。日本に住んでいる人であれば、だれでも加入しているのが基礎年金。そして、サラリーマンや公務員の人が加入しているのが厚生年金保険です。

つづく