3月第1週の市況

2024/2/26    月

米国市場ではNvidiaが続伸し、SP500とダウは2日連続で史上最高値を更新。ただし、Apple、マイクロソフト、Metaなどは値下がり。そのほかAI関連で恩恵を受けるSuper Micro Computerはコンバーチブルノートを価格付けした後に株価が下落。イーコマースのCarvanaは初めて黒字に転換し30%を超える値上がりとなった。欧州市場では2日連続で史上最高値を更新。米国のNvidiaの上昇にけん引される形で、また、セクター別では自動車、化学がけん引する形で市場は上昇。英国の銀行Standard Charterdは増益と10億ドルの自社株買いを公表し株価が4.9%上昇。スイスのGeorg Fischerは資本増強とフィンランドのUponorを買収するプランを撤回し、株価が8.3%上昇。スウェーデンのVolvo Carsはスウェーデンの電気自動車Polestar Automotive Holdingの株式の過半数を譲渡する計画であることが判明し、Volvo Cars株は4.9%値下がり

2024/2/27    火

米国市場では週後半の経済統計に注目が集まる中、株式市場はあまり変動はなかった。NvidiaのAI関連の半導体のために高帯域幅のメモリーの半導体生産の増産になったMicron Technologyの株価が5.3%上昇。AlphabetはAI関連の製品を再リリースすると公表し株価は3.7%下落。ドミノピザは四半期の業績が予想を上回り、株価は6.5%上昇。欧州市場でも、今週に公表される経済統計に注目が集まる中、投資家が警戒的な動きを見せ株式市場は値下がり。ただし、ドイツの株式指数DAXは史上最高値を更新。テクノロジー関連では、半導体製造部品のBE Semiconductor Industriesの株価が6.5%上昇し、テクノロジーセクターは上昇。基礎資源は2.1%下落

2024/2/28    水

米国市場でインフレなどの経済統計の公表を前に市場はほぼ横ばいとなった。Fedの6月の政策会合での金利引き下げの見込みは低下している。電気自動車からAI関連のプロジェクトへの人員シフトが報じられたアップルは当初値を下げたが、その後上昇し0.8%値上がり。司法省が反トラスト法違反で査察に入ったUnitedHealthは2.3%値下がり。開発中の制約が中間試験で体重減少に大きな効果が認められたViking Therapeuticsは2.2倍に株価上昇。同じように体重減少の制約を開発中のAmgenは2.75%下落。欧州市場では、ドイツが引き続き史上最高値を更新し、基礎資源もけん引して株式市場は上昇。フランスのエンジニアリング会社GTTは年間の業績が予想以上となり8.9%値上がり、また、フランスのコングロマリットBouyguesは年間利益が19%上昇し、株価が8%上昇

2024/2/29    木

米国市場では経済統計の公表を前に株式市場は幾分下落。米国の第4四半期のGDP成長率は年率3.2%に下方修正された。米国の司法省から反トラスト法関連で査察を受けているUnitedHealthは連日となる軟化で、株価は4.9%下落半導体の製造機器のApplied MaterialsはSECから召喚を受け株価は2.7%下落。仮想通貨が上昇し、Coinbase Globalなどが2%以上株高に。欧州市場では、エアバスが3.9%株高となり、ドイツのDAXが史上最高値を更新したが、欧州市場全体では株式市場は下落。英国の不動産開発のTaylor Wimpeyは英国内の建築が予想以下であったことを公表し株価が下落。そのほかの建築関連も値を下げる。 Just Eat Takeawayは自社株買いプログラムの内容が予想以下であったため株価が1.8%下落

2024/3/1    金

米国市場では、インフレデータが公表されサービスコストが上昇したがおおむね予想とおりであり、過去3年でもっともインフレは収まった。NvidiaはAI関連の期待から株価はさらに1.9%上昇し、ライバルのAMDも7%以上上昇。NvidiaのAI機器を製造しているDell Technologiesも1.2%上昇。SP500とNASDAQは上昇したが、ダウはわずかに値を下げる。ボーイングは、ドアの破損事故に関して司法省から調査を受け株価は1.8%下落。欧州市場では、米国のインフレが予想とおりであったことや、独のインフレも鈍化していること、企業収益が好調であることなどを受けて、株式市場は上昇。ドイツの株式指数DAXはさらに史上最高値を更新したが、フランスのCAC40、スペインのIBEX35はいずれも値を下げた。オランダの保険会社NN Groupは業績が好調で2025年の目標を引き上げたことから株価は8.1%上昇

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2月第4週の市況

2024/2/19    月

米国では、サービス価格の上昇が原因となって生産者物価指数が対前年比0.9%増と予想以上の増加となり、Fedの利下げ予想を打ち消す形となり、株式市場は下落。Metaは2.2%株価が下落し、そのほかのメガキャップも値を下げてコミュニケーションサービスセクターは値下がり。AI関連が好調な半導体製造機器のApplied Materialsは第2四半期の業績が予想を超える見込みとなり、株価は6.4%上昇。欧州市場では鉱業部門がけん引する形で、株式指数は上昇し2年来の高値を更新。独仏の市場では前日に引き続き史上最高値を更新。小売販売が堅調であった英国では、株式指数のFTSEが1.5%増と他の地域より抜き出て上昇。フィンランドの鉱業関連機器製造のMetso Corpは堅調な第4四半期の業績を公表し、さらに、明るい見通しも公表したことから株価は9%上昇。決算が好調だった英国の銀行NatWestも7.1%増となった

2024/2/20    火

米国市場は休場。世界的に薄商いとなった中、早期の利下げの期待感が後退し、春節明けの中国市場は緩やかな上昇にとどまった。欧州市場では独仏市場が下落したものの、市場全体としては上昇。米当局からがん製薬の認可を受けたアストラゼネカは3.2%株価上昇。中国が中期金利を据え置いたことから銅価格が下落し、基礎資源関連は下落。フランスはGDP成長の予想を引き下げ、ドイツの中央銀行は外需の減少に伴いドイツ経済が後退期に入った可能性があるとコメント

2024/2/21    水

米国市場では、Nvidiaが6%近く値を下げ、フィラデルフィア半導体指数も2.5%低下し、株式市場全体も値下がりした。また、AI関連で数週間で値を上げていたSuper Micro Computerが7%株価が下落した。一方で2025年の利益が予想を超える見通しになり、配当を9%にすると公表したウォルマートは3.9%株価上昇。欧州市場では基礎資源やエネルギーといったセクターが値下がりして、株式市場全体も値下がり。中国経済の成長が限定的で銅価格が抑えられていること、原油価格も低迷していることが原因。ソフトウェア会社のTemenosが2024年の利益成長の鈍化を予想し、株価が5.6%低下し、テクノロジーセクター全体も値下がり

2024/2/22    木

米国市場では、SP500もダウも少しだけ値上がり。Nvidiaは第1四半期の売り上げが予想を超え、株価は市場終了後6%上昇。Fedが公表したFOMCの議事録では多くの理事が早期の利下げに対する警戒感を示していることが判明。市場では6月前にFedが利下げに踏み切ることはないと見ている。サイバーセキュリティのPalo Alto Networksは第3四半期の売上が予想以下となり28.2%の株安になり、同業のFortinetなども値下がり。欧州市場では、HSBCが中国の銀行関連で30億ドルの積立金を計上したことから、2020年以来の最大の下落幅となる8.4%下落し、銀行部門も値を下げ、市場全体も値下がり。フランスのプリペイド式のバウチャーを取り扱うEdenredはイタリアの部門が当局の査察を受けたことから株価が11.5%下落。 Fresenius Medical Careはドイツにおける人工透析患者の減少が予測されることから株価が5.5%下落。鉱業株のGlencoreは減益と配当の引き下げを報告し株価が0.8%下落し、同業のリオティントも減益となり1.5%の株安

2024/2/23    金

米国市場ではダウとSP500が史上最高値を更新し、NASDAQも史上最高値にわずかなところまで上昇。NvidiaはAI関連の需要増で収益が約3倍になり株価は16.4%上昇。セクター別ではテクノロジーが4.4%増と大きく値を上げた。AI関連で恩恵を受けるAdvanced Micro DevicesやSuper Micro Computerもそれぞれ、4.2%、32.9%と値を上げた。半導体製造向けのソフトウェア会社Synopsysも予想以上の利益と見通しを公表し、株価は6.9%上昇。Alphabet、マイクロソフト、Metaなども1.1%~3.9%値を上げた。欧州では、日本の日経平均が史上最高値を更新するなどの世界的な株高の影響を受けて、株式市場は上昇。ドイツの半導体機器BESI semiconductorはAI関連の需要のおかげで四半期の目標を超えることを公表し株価は4.9%上昇。Nestleはオーガニック関連のセールスが予想以下となり、また、値上げにより消費者が他ブランドに流出したことから株価は4.9%下落

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