資産運用で考えたいこと~その1

資産運用を行う

資産運用で考えたいこと

ライフプランニングの一部として資産運用を考えるときには、3 つのポイントを確認するとよいでしょう。

  1. バランス型ファンドに投資すること
    ライフプランニングの一部として資産運用を考えるならば、運用期 間は数十年に達します。その間、できるだけリスクを抑えて運用するためには、複数の資産クラスに投資するタイプのバランス型ファ ンドが適しています
  2. シャープレシオの高いファンドを選ぶ
    リスクを採ったのであれば、そのリスクに見合うだけのリターンを 得られるようなファンドを選びましょう。シャープレシオはファン ド選びの目安になります
  3. 購入時手数料・信託報酬の安いファンドを選ぶ
    購入時手数料は取扱金融機関により異なります。金融機関・ファン ドごとに手数料を確かめましょう。信託報酬は、ファンドにより異なります。手数料の安いファンドを選ぶようにしましょう

これらの3 つのポイントを見失わないようにして、ファンド選びをすれ ばよいのです。

図1.23 資産運用のノウハウ

手数料を見逃すな~その2

資産運用を行う

手数料を見逃すな(つづき)

「ファンドを探せ」や「ファンドの比較」で考えてきたことは、手数料を無視した上での話でした。そこで、手数料が資産運用にど のように影響を及ぼすのか計算してみたいと思います。 「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」を使って試算してみましょう。

表1.8 のように計算できます。これは、毎月1万円ずつ積み立てたと仮定して、ファンドの年間のリターンを5.0% として計算した結果です。手数料を実際のとおり支払ったと仮定した場合(右から2つ目の列)と手数料を支払わなかったと仮定した場合(一番右の列)を計算しています。

表1.8 資産運用に与える手数料の影響

数値は、実際に投資した額に対して、どの程度増えたのかを表していま す。実際に投資した額は1万円×12ヵ月×10年 = 120万円になります。

それに対して、手数料を支払った場合、10 年後には、約144 万円になっており、19.8%増えていることになります。もし、手数料を支払っていなければ、10 年後の金額は約155万円。29.5% の増加になっていたことがわかります。

ファンドを購入するときには、手数料がどの程度なのか、必ずチェックするようにしましょう。