手数料を見逃すな~その2

資産運用を行う

手数料を見逃すな(つづき)

「ファンドを探せ」や「ファンドの比較」で考えてきたことは、手数料を無視した上での話でした。そこで、手数料が資産運用にど のように影響を及ぼすのか計算してみたいと思います。 「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」を使って試算してみましょう。

表1.8 のように計算できます。これは、毎月1万円ずつ積み立てたと仮定して、ファンドの年間のリターンを5.0% として計算した結果です。手数料を実際のとおり支払ったと仮定した場合(右から2つ目の列)と手数料を支払わなかったと仮定した場合(一番右の列)を計算しています。

表1.8 資産運用に与える手数料の影響

数値は、実際に投資した額に対して、どの程度増えたのかを表していま す。実際に投資した額は1万円×12ヵ月×10年 = 120万円になります。

それに対して、手数料を支払った場合、10 年後には、約144 万円になっており、19.8%増えていることになります。もし、手数料を支払っていなければ、10 年後の金額は約155万円。29.5% の増加になっていたことがわかります。

ファンドを購入するときには、手数料がどの程度なのか、必ずチェックするようにしましょう。

手数料を見逃すな~その1

資産運用を行う

手数料を見逃すな

ファンドで資産運用するには、手数料が必要になります。手数料には、主なものとして、購入時手数料と信託報酬があります。

購入時手数料は、申込手数料ともいわれる手数料で、ファンドを購入するときに支払うものです。明示的に支払うのではなく、例えば、1 万円で 購入したとき、手数料が300円だったとすると、差引金額の9,700 円が投資に回されるというしくみです。購入時手数料は、ファンドの取扱金融機関(証券会社や銀行など)に支払う手数料で、同じファンドでも金融機関によって金額が異なることがあります。

図1.22 ファンド(投資信託)と手数料

信託報酬は、ファンドを保有しているときに支払う手数料です。こち らは、運用会社に支払うもので、その一部は、信託銀行や取扱金融機関に還元されます。信託報酬は、どの投資家も同じ割合で負担するもの です。100 万円の金額を運用していて、信託報酬が1% であれば、年間 100 万円×1% = 1 万円の信託報酬を支払っていることになります。