11月第3週の市況

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2017/11/13    月

米国では、国債、原油、金が値を下げ、株式市場も値を下げた。ヘルスケア、エネルギー関連の株式が大きく軟化しSP500は9月上旬から続いていた週次ベースでの値上がりに終止符。欧州株もここ3か月で最悪の週次のリターンになった。欧州市場では収益の減速と債券市場の軟化から利益確定の動きが加速。イタリアの航空・防衛企業のレオナルドは20%以上の値下がりとなった

2017/11/14    火

米国市場では、金利の政策決定と減税法案の行方を伺う状態。火曜日には、FRB、ECB、日銀、イングランド銀の総裁がECBの会合でスピーチを行う。ドルはわずかに上昇し、政局が不安定化している英国はポンド安。GEが配当を5割削減することを公表し株価は7.2%下落したが、消費財、公益などの高配当株が上昇して市場は上昇。欧州市場では、フランスのEDFが10%以上下落するなど個別企業収益に影響を受け市場は軟化

2017/11/15    水

市場はそれほど大きな動きはなかったが、銅などの商品価格が下落し、欧米市場で商品関連株が軟調になった。米国市場では減税法案が成立までに紆余曲折が予想されることからイールドカーブがフラット化し、米ドルが値を下げ、ユーロが値を上げた。原油価格もIEAが公表したデータで需要が見込めないことから値を下げる。米国ではカノコフィリップス、欧州ではSaipemなどの関連企業が値を下げた

2017/11/16    木

欧米市場とも原油価格の下落によりエネルギー関連株が一段と下落して市場は軟調。米国ではイールドが低下し国債の価格は上昇、米ドルは軟化。テクノロジー関連が値上がりしたものの全体ではエネルギーの軟調が響き低下。欧州では、原油価格の動きに加えて、利益確定売りも目立ち7日連続で値を下げる。その中で、ベスタスウィンドウやシーメンスガメサなど再生エネルギー関連がリバウンド、エアバスが495億ドルの取引成立で値を上げた

2017/11/17    金

商品・原油価格の下落を受けて中国は中央銀行がキャッシュを注入。欧米市場では株式がリバウンド。米国ではテクノロジー株と消費財株が市場をけん引。減税法案は下院の承認を得る。欧州市場では、金融、テクノロジー、自動車などのセクターが市場をけん引

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11月第2週の市況

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2017/11/6 月

アップルの新型iPhoneが好調なため同株が2.6%増となった。雇用統計はハリケーンの反動から就労人口は伸びたが、賃金上昇は極めて緩い伸びにとどまり、Fedの目指す2%のインフレには達していない模様。昨日、急落したQualcommはBroadcomが買収を検討していると報じられ上昇。欧州市場では、ソシエテジェネラルやサンタンデールなどの銀行株が軟調で、ベスタスウィンドウ、シーメンスガメサといった代替エネルギー関連は、米国の減税法案の影響を受けて税効果が減少すると考えられ軟化

2017/11/7 火

ダウは何とか史上最高値を更新したが、プライスライン、トリップアドバイザーが大きく値を下げ、イールドカーブがフラット化して金融株が軟化。消費関連や公益株といったディフェンシブな銘柄が強い。欧州ではヘルスケア関連を含めディフェンシブな銘柄が軟化。ネスレはインベブなども軟調。BMWは四半期収益が落ち込み株価下落

2017/11/8 水

米国では、T-モバイルとスプリントの合併の話が破談になり通信関連は値を下げたが、BroadcommによるQualcomm買収の話は進展しテクノロジー株が上昇。トランプ大統はアジア訪問で貿易不均衡是正に乗り出すとみられ米ドル安。サウジアラビアでは11人の王子、4人の閣僚を含む逮捕者が出て、状況が緊張化。原油価格上昇。欧州では、域内の経済統計がよかった事と原油価格の値上がりから市場は2年来の高値を維持

2017/11/9 木

米国ではテクノロジー株が上昇し、銀行株の下落を補う。トランプ政権のビジネスよりの政策の実現可能性に疑問が投げかけられ、米ドルや国債は下落。不正蓄財問題で揺れるサウジアラビアの株式は上昇。英国ではメイ首相が閣僚を辞任させるのかに注目が集まり、英ポンドは軟化。金利と株価を同時にあげるトランプフレーションに対する疑問は欧州でも同じで、イールドカーブは世界的にフラット化し、イタリアの不良債権問題で銀行株が軟化

2017/11/10 金

米国では、企業減税が2019年まで実現しそうにない情勢となる。インテルはグラフィックチップビジネスのキーマンをAMDに引き抜かれ株価下落。テクノロジー株主導で市場は軟調。欧州では産業用金属価格の下落から資源関連株が軟化。シーメンスやベスタスといったエネルギー関連も大きく値を下げる。アルセロールミタルはイタリアの鉄鋼会社の買収で監視当局の審査を受けており下落。DAX株式が1.5%値を下げるなど市場自体も大きく値を下げた。