野村世界6資産分散投信(成長コース)

ファンドの特徴

このファンド(成長コース)は、野村アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。野村世界6資産分散投信には安定コース、分配コース、成長コース、配分変更コースと4種類のファンドがあります。ここで取り上げるファンドは成長コースです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、野村アセットマネジメントが運用する親ファンドに投資する仕組みです。

このファンドの特徴は、国内外の株式・債券・REIT(不動産投資信託)に分散投資することです。ファンドには基本配分比率が決まっています。そして、そのベンチマークは、各資産クラスごとのベンチマークを基本配分割合で按分した指数です。ベンチマークに連動する投資成果を目指して運用すると記載がありますから、基本配分割合を維持しているものと考えられます。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、7.47%、11.68%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスクは低く、リターンは大きく上回っています。TOPIXとの相関は0.9と高い相関になっています。野村世界6資産分散投信(分配コース)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが下回っています。

 

※ 2022年1月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

基本ポートフォリオは、国内株式・外国株式、各35%、国内債券・外国債券、各10%、国内REIT、外国REIT各5%になっています

運用体制

野村アセットマネジメント

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用

販売会社

ゆうちょ銀行

資産残高の推移

ファンドは2005年10月に設定。設定以後、2007年11月には純資産残高が700億円弱まで右肩上がりで増加。その後、減少に転じた後横ばい。2022年1月末には約466億円の純資産残高になっています

購入時手数料等

店頭1.65%  ゆうちょダイレクト なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率0.836%

収益分配金

設定来、収益分配金の支払い累計額は3,410円、直近では、奇数月に30円ずつ収益分配金が支払われています。(いずれも1万口当たり)
つみたてNISAの投資対象ファンドではありません

このファンドに対するコメント

このファンドは、ゆうちょ銀行が初めて投資信託を取り扱うようになったときのファンドの一つです。そして、現在でも、ゆうちょ銀行の専用ファンドになっています。ファンドのパフォーマンスはそれほど悪くありませんが、純資産残高は2007年をピークに横ばい状態が続いています。これは、同じ野村アセットが運用するファンドであれば、より手数料が安くて、つみたてNISAの対象ファンドにもなっている「野村6資産均等バランス」などが、ゆうちょ銀行の投資家にはより魅力的に映るからかもしれません。

また、他の運用会社のファンドでは、少し手数料が高くても、「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」のように、毎月分配金が受け取れる(正確には可能性がある)ファンドのほうが、ゆうちょ銀行の投資家にはより魅力的に映るのかもしれません。

過去の記事

BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移

BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

ファンドの特徴

このファンドは、BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社が運用するファンドです。SMA向け・為替ヘッジの有無で4種類のファンドがあります。ここで取り上げるファンドは、SMA向けでなく為替ヘッジを行わないファンドです。ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式を採用しており、アイルランド籍のBNYメロン・グローバル・リアル・リターン・ファンド(USD Xクラス) に投資する形態をとっています。

このファンドの特徴は、米ドルベースで絶対収益の追求を目指して運用する点にあります。現時点では、キャッシュが26%、オルタナティブにも15%程度の割合で投資されている点が、絶対収益を目指すファンドとしての特徴でしょう。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、5.34%、7.95%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスクは半分程度、リターンは大きく上回っていますTOPIXとの相関は0.57とそれほど高い相関になっていません。市況に応じてアセットアロケーションを変動させるという同タイプのトレンドアロケーションオープン(三菱UFJ国際投信)と比較すると、リスク調整済みの評価尺度シャープレシオ、ダウンサイドリスクを加味したソルティノレシオは、このファンドが上回っているという結果になっています。

※ 2021年12月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

米国株式26%、英国を除く欧州株式12%、英国株式10%、国内債券0.5%、先進国債券0.5%、新興国債券2.0%、国内リート2%、先進国リート3.1%の投資比率になっています

運用体制

BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社

アクティブ/パッシブ

アクティブ運用

販売会社

野村證券、楽天証券、北國銀行など

資産残高の推移

ファンドは2013年3月に設定。設定以後2016年末ごろまでは右肩上がりで純資産総額が増加し300億円を超える水準になったが、その後減少に転じ、2021年11月末には約97億円の純資産残高になっている

購入時手数料等

上限3.3%  野村證券(1億円以下)3.3% 北國銀行 なし

信託財産留保額

0.30%

信託報酬

年率1.8525%程度(概算)

収益分配金

設定来、収益分配金が支払われた実績はありません
つみたてNISAの投資対象ファンドではありません

このファンドに対するコメント

『絶対収益(リアル・リターン)』という言葉が独り歩きしそうですが、「株式市場との相関を落としたバランス型ファンド」と理解するとミスリードがなくなると思います。また、目論見書に記載されているとおり、このファンドは、「米ドルベースで絶対収益の追求を目指す」ファンドです。米ドルベースであっても、為替ヘッジなしのコースでも、円ドル為替が安定しているのであれば、(ファンドの特性は)それほど変わらないものと思われます。

手数料は、購入時手数料も信託報酬も高水準です。収益分配金は設定以来支払われていませんが、つみたてNISAの対象ファンドにも指定されていません。販売会社は、北国銀行を除き証券会社になっています。

パフォーマンスを見ると、各国の株式市場が大きく値を下げた2018年に、ファンドはほとんど値を下げていません。このあたりが、絶対収益による効果だと思われますが、その前にファンドを売却していた投資家が多くいたものと推定されます。

運用会社もしっかりしているし、おそらく、高い信託報酬を控除する前のベースで考えると、運用パフォーマンスもよいファンドだと思います。販売会社が、北國銀行以外は証券会社であることを考えると、2015年末あたりに、基準価額が13,000円を超えた付近で、投資家の皆さんは、『“利食って(利益を確定させて)”ファンドを売却したのかなぁ』とも思います。

過去の記事

eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

世界経済インデックスファンド

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移