12月第3週の市況

2019/12/16    月

米中両国から第1段階の貿易協議が合意されたことが公表された。米国は12月15日から予定していた中国からの1600憶ドルの輸入品に対する追加関税を撤廃。アップルは1.4%値を上げた。個別銘柄では、収益が予想を上回ったAdobeが3.9%値を上げたが、Oracleは売り上げが予想に届かず3.8%の値下がり。欧州市場では英国の総選挙で保守党が勝利したことから、市場は史上最高値近辺まで上昇。英国では国内株中心のFTMCが3.4%値を上げ、独のDAXも0.5%上昇。Brexitに感応度の高いeasyJet,Ryanairなどが値を上げたので、旅行・レジャー関連も上昇

2019/12/17    火

米中協議の進展が欧米市場を史上最高値まで引き上げた。中国で、先月、小売りと工業生産が増加したことから、銅や原油価格が上昇。さらに、アップルが1.7%値を上げる。欧州市場では英国の総選挙が英国の株式指数FTSEを押し上げた。外需企業のブリティッシュ・アメリカン・タバコ、Glencore、BHPなどが2~3%程度値を上げ、Brexitのリスクが低下したことからRBSやバークレイズといった銀行株も値下がり。ただし、ドイツは、景況感指数の個人部門が下落したということでDAXの上昇は1%弱にとどまった。個別銘柄ではTullow Oilが格下げになり10.2%の値下がり

2019/12/18    水

米国では、新規住宅着工と工業生産のデータが予想よりも良かったことを反映して市場は最高値を更新した。個別銘柄ではHome Depotが1%値を上げ、ライバルのLowe’sは0.6%値を下げた。Netfliexはアジア太平洋地域での視聴者数の伸びが公表され株価は3.7%上昇。アップルも昨日に引き続き続伸。EUでは株式市場が値を下げた。販売が予想以下になったユニリバーが6.4%株価が下がり、ジョンソン首相がBrexitの2020年を超えて引き延ばしをしない意向を示した英国では、銀行株を中心に値下がり。ただし、外需依存度の高いFTSEはポンド安が貢献して横ばい。国内株中心のFTMCは値下がり

2019/12/19    木

米国ではトランプ大統領に対する弾劾決議がされたが、市場には大きな影響を与えていない。市場では、Fedexが2020年の収益予想を下方修正し10%株価を下げた。そのため、SP500は幾分値を下げることになった。一方、Facebookgはドイッチェバンクが目標株価を引き上げたために2.1%株価上昇。NASDAQは昨日に続いて上昇。欧州市場では、英国のジョンソン首相が2020年12月にBrexitの期限を決めたことに対する懸念から幾分株価が下落。英国では国内株中心のFTMCは値を下げ、ポンド安の恩恵を受けたFTSEは値上がり。ボルボはトラック部門をいすゞに売却したために株価が3.6%上昇

2019/12/20    金

米国のムニューシン財務長官が米中協議は1月の初旬に締結されるとのコメントを公表したほか、市場を動かすような情報はなかった。欧米市場ともに小幅な値上がり。米国市場では、食品メーカーのConagro Brandが売り上げ・利益ともに予想を上回り15.9%の株価上昇となった。IT関連のマイクロン・テクノロジーは2020年に業績が回復するとの見通しを公表し株価が2.8%上昇。バークレイズから評価を引き上げられたシスコ・システムズも2.7%の値上がり。欧州市場では、ヘルスケアと石油関連が市場をけん引したが、個別銘柄ではイタリアの支払いサービスのNexiが大手銀行の支払い部門を買収することが公表され4.7%値を上げたほか、スイスの化学会社Clariantは米国のPolyOneを売却すると公表し2.1%値上がり

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12月第2週の市況

2019/12/9    月 

米国で労働統計が公表され、266,000の新規就労者増はここ11か月で最大で、失業率も3.5%に下落した。欧米市場で好感され市場はともに上昇。米国ではクドロウホワイトハウス経済アドバイザーが、米中協議が順調であるとコメントし、半導体関連が値を上げる。また、原油価格が上昇したためエネルギー関連も値を上げた。欧州市場では、原油価格の値上がりと、英ポンド安のダブルの恩恵を受けた英国のFTSEが1.4%の大きな上昇となった。ドイツについては10月の工業出荷が予想外に下落したためにDAXの上昇は0.9%にとどまった

2019/12/10    火

欧米市場では大きな政治イベントが目白押しでその様子見といった感じが強い。米国のFOMCが開催され、英国では総選挙が実施される、さらに北米貿易協定もある。米国市場では、アップルが1.4%値を下げ、さらに、シティの評価が下げられた3Mが1.0%下落。市場全体も史上最高値の水準から下落。欧州市場では、石油・ガス開発のTullow Oilが主要な生産地のガーナでの問題があり、無配に転落し、CEOが辞任することになり、株価は約7割下落。中国では11月の輸出が4か月連続で下落し、欧州市場も下落

2019/12/11    水

米国市場では米中協議の期日の12月15日が迫る中、市場は横ばい。ウォールストリートジャーナルは、米中政府関係者が期限の先延ばしの下地作りをしていると報じる。FOMCは水曜日に政策会合の方針を公開するが、市場は金利を維持するとみている。個別銘柄では、Autozoneが好決算で6.9%値を上げたが、ボーイングは11か月の出荷台数が予想にわずかに届かず0.5%の下落。Netfliexはぼろーかーの評価が下がり3.3%の値下がり。欧州市場では、市場は下落したが、製薬のSanofiがより少ない薬に資源を集中するとの方針を公表し株価は5.9%上昇。自動車部品のValeoは中期計画が期待外れだったので7.4%値下がり

2019/12/12    木

Fedが予想とおり金利を、1.5-1.75%で据え置いた。同時に、米国経済の緩やかな成長を報告し、米国市場では株価上昇。素材やテクノロジー株が市場をけん引。個別銘柄では、2020年の売り上げ予想が市場の予想以下となったHome Depotが1.8%値を下げ、小売りのAmerican Eagle Outfitterは売り上げ・利益ともに予想を下回り6.5%の値下がりとなった。欧州市場では、市場は横ばい。Zaraの親会社Inditexは収益成長が急激で株価が5.2%上昇。筆頭株主が株式の一部を売却したJD Sport’は9.5%値下がり

2019/12/13    金 

トランプ大統領が米中協議について基本的に合意に達したとコメントし、15日からの中国からの輸入に対する増税は中止になった。米国株式市場はSP500、NASDAQともに上昇し史上最高値を更新。JPモルガン、ユナイテッド・テクノロジー、マイクロソフト、アップルなどが値を上げた。生産者物価指数はサービス価格が下落したものの、食品やガソリンの価格が上昇して横ばい。新規失業保険申請者数は2.5年ぶりの高水準となった。欧州では、ラガルド新総裁の下で初めての理事会が開催され金利は維持された。銀行株は2.8%と大きく上昇し、銀行のウェイトの高いイタリアやスペインは値上がり。英国の総選挙は出口調査で与党が勝利し、英国の株価指数は、FTSEと国内株中心のFTMCともに上昇。隣国のアイルランド市場も上昇した。
 

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